推しは熱いうちに推せ。
このツアーは、すでに我々のショウを観てくれているファンにとっては究極の祭典であり、まだ観たことがない者にとっては最後のチャンスとなる──
古参にも新参にも神対応。
さすが45年活動をしているだけある。
Kissのラストツアーのお話をしています。
私は以前から申し上げているように聖飢魔IIをそれはそれは推していまして、しかしながら閣下も御年10万56歳ですし、いつまで活動できるのか……なんてたびたび考えてしまうのですが、そんな私を勇気づけてくれる存在が、
いまだ現役のKissでした。
楽曲に詳しいわけではないし、めちゃめちゃに聴いていたわけでもないのですが、
勝手に「ほら、Kiss現役だし! あと20年余裕っしょ!」と思っていた私は、ラストツアーに「終わりのはじまり」を感じてしまったのです。
「聖飢魔IIの再結成は五年刻みだから、来年は見られるのかな~」とか思っていた矢先の「終わりのはじまり」。
しかし、推しがいつまでも推せる存在ではないということは、推しごとにおいて常に隣あわせのスリル、ショック、サスペンスじゃないか──という話をさせてください。
①卒業・引退・脱退
三次元推しの間でよく聞くワードですね。
宝塚の役者さんも「入ったということは卒業が待っている」状態だと聞きますからね。
アイドルだったら、グル―プ脱退後も活動を続けるにしても「変わってしまった彼を応援し続ける自信が……」となるでしょうし、
箱推しだったとしても「変わってしまった彼らを応援し以下略」となってしまいますよね。
②スキャンダル・逮捕
かわいいかわいい推しに、問題発覚。
「私が貢いだお金で女にいい思いさせてました~」とか
「その金を元手に法を犯してました~」とか言われたらもう、夢見る少女じゃいられない(物理)。
今まで通りの推しとして見るなんて無理だし、
だけど世間からバッシング受けてる推しはかわいそうだし、
なにもできない自分に自己嫌悪してしまうし……。
というか普通に人前出てこられなくて、見られなくなりますからね。
推しコンテンツの逮捕については、よかったらこちらも見てください。
③単純に行く末が心配
「あなたその活動、いつまで続けてられるの?」ってことです。
バンドマンとかもそうかな、と思うんですけど、私が聞いたのはいわゆる2.5次元俳優と呼ばれる人たち。
前例がないんですよね。Youtuberもそうだろうな。
私も自分の推しに思うときがありますよ。イロモノ枠のままおじさんになってしまったおじさんとか、インディーズバンドのおじさんとか……。
④死
漫画でも推しが死ぬことはあるけどさ、三次元は別問題なんだよ……。
森岡賢の話をさせてください。 SOFT BALLETのキーボードだった人です。
彼のことは2016年2月のニコ生で知りました。
minus(-)という知らないバンドのライブに、平沢進が出演するというので観ました。
母と一緒に興味を持ち、8月にあるというminus(-)の初ツアー・東京公演のチケットを取りました。
しかし彼は、2016年6月に急逝してしまいました。
推しと言うには違うとは思うんですけど、本当に人って思いがけず亡くなることがあるし、いなくなったら二度と見られないんですよね。
自分の熱い思いと、活動している推し。
この二つが同じ国に生まれたミラクルロマンスで、推しごとはできるのです。
どちらかがない世界ではダメ。
じゃあいつ推すか? 今でしょ??